研究内容
本研究室では、太陽系プラズマと惑星磁気圏を中心とした宇宙科学の研究を行っています。一般には真空と考えられやすい宇宙空間ですが、実際には太陽から噴出した大気が宇宙空間に流れ出て「太陽風プラズマ」となり、超音速で惑星や人工衛星に吹き付けています。電荷を帯びた太陽風プラズマは、太陽の磁場を引き出し、惑星の磁気圏に大きな影響を与えています。オーロラや地磁気嵐の原因となる太陽風について、世界中で研究がすすめられていますが、まだ解っていないこともたくさんあります。
研究に関する情報: https://researchmap.jp/t_nakagawa
研究室紹介
JAXA/ISAS打ち上げの月探査衛星「かぐや」、磁気圏探査衛星「あらせ」「ジオテイル」、火星探査機「のぞみ」などの探査機群を用いるだけでなく、地球上の磁場変動の観測も行っています。信号処理の技術を学んだのち、各自のテーマに取り組みます。解析ソフトウェアを自作し、自分の疑問や予測に基づいて研究を進めて行くことによって、宇宙科学を研究しながら実社会に役立つスキルを身につけることができます。
中川 朋子 教授
担当科目:解析I、解析II及び同演習、解析III、(大学院)環境電磁工学特論
学歴:東北大学、東京大学大学院
学位:理学博士(東京大学、1990年)
おもな職歴:日本学術振興会特別研究員(宇宙科学研究所)
研究分野:宇宙科学、地球惑星圏科学
学生への一言
宇宙科学に挑むには、電磁気や電磁波などの通信工学の知識と情報処理の技術が必要です。情報通信工学科はその両方を本格的に学ぶことができます。自分のアイディアが世界に通用した時はかなり楽しいですよ。
中川研究室ウェブサイト
研究室のウェブサイトで、より詳しい情報を公開しています。