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IoT研究所講演会が開催されました

2024年5月31日に、学八木山キャンパスにおいて、本学科の袁巧微教授が所長を務めるIoTテクノロジ研究所主催の第7回講演会が開催されました。

講演者は東北大学総長特別補佐の田中陽一郎教授で、「垂直磁気記録のイノベーションサイクル」の題で、本学名誉学長の岩崎俊一教授(発明当時は東北大学電気通信研究所)らの研究チームが生み出した垂直磁気記録技術について、その発明から2005年の東芝ハードディスク装置としての実用化・社会実装に至るまでの研究開発の進化プロセスを、イノベーションサイクルの観点から俯瞰して紹介、さらにデジタル社会における情報ストレージ基盤としての貢献と将来に向けた展望も述べられました。
IoTテクノロジー研究所の情報通信工学科、電気電子工学科、東京工科大学の先生方および各研究室の学生、計32名が熱心に聴講し質問を行いました。講演中には「世の中が垂直磁気記録ハードディスクに関して記録密度のチャンピオンデータを競っている中で、自分たちの開発チームは実用化に向けて地道に数個の課題に取り組んでおり、その結果2005年の発売に繋がった」といったエピソードが紹介され、4年生からの「失敗した時はどうされたのですか?」という質問に対し「失敗を誰が定義するかが重要で、諦めた時が真の失敗だ」といった数々の感銘深い言葉が視聴者の心に残され、大変有意義な講演となりました。

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