当研究室の波長2μm帯レーザーに関する研究課題が、令和3(2021)年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(基盤研究(C))に採択されました。研究課題の概要は、以下の通りです。
- 研究課題名: 高出力中赤外パルスレーザの発熱低減技術の研究
- 研究代表者: 佐藤 篤 (東北工業大学)
- 研究分担者: 石井 昌憲 (東京都立大学)
- 研究期間: 2021〜2023年度
- 研究の概要:
宇宙用レーザ技術は、地球環境モニタリングや深宇宙通信、惑星探査におけるコア技術の一つであるが、衛星の供給電力や排熱量には制限があるためレーザ装置には省電力化や低排熱化が求められる。現行の宇宙用高出力レーザは、波長1μm帯近赤外レーザ及びその高調波光源に限られているが、今後、風や温室効果ガスなどの高度なセンシングに展開するには、衛星システムが成立する低消費電力かつ低排熱量の高出力中赤外レーザが必要である。本研究では、衛星リモートセンシングに利用可能な高出力中赤外Hoレーザの低発熱発振技術を確立・実証し、宇宙用レーザにおける中赤外領域の開拓を目指す。