4年生 専門必修科目の概要
情報通信工学研修II
各研究室の教員の指導方針のもとに、後期から始まる研修のための基礎学力を養う。
情報通信工学研修III
情報通信工学科の教育方針である「堅固な専門基礎力」と「柔軟で個性的な応用力」の総合教育のために各研究室の方針により研修を行う。
4年生 専門選択科目の概要
音響工学
音響工学では、音響・音声の基礎的な事項についてエンジニアリングの立場から講義をする。特に人間のコミュニケーションに重要な役割を持つ音声については応用例を踏まえて詳細に解説する。
データ分析
データ分析の概要を知識として身に付ける。データ分析のプロセスを概観し、プロセス中の各ステップにおいて具体的なデータに対してどのような処理を行うかを学ぶ。受講生の関心に基づいた情報通信分野の課題を設定し、計算機を用いたデータ分析を実施する。分析結果をレポート及びプレゼンテーションとして報告する。
光通信工学
本講義では、光通信技術の展開を理解するため、光の電磁波としての基本的性質を理解した後、光ファイバ(光導波路)の伝搬特性を把握する。また、各種光応用技術で基本となるレーザ素子、光検出器等の発光・受光デバイスの動作原理、光変調器等の光回路素子に関する講義を行う。さらに、これらの基本技術を踏まえた光通信方式の構成法について講義する。
電気通信法規
電気通信事業法の詳細、電波法の詳細と国際電気通信憲章・条約並びに有線電気通信法など電気通信関連の国内法令について講義をする。更に、放送、携帯電話、無線LAN等の現状の動向と法律の関わりを説明しながら、情報化社会における新しい情報通信技術者としての役割と電気通信主任技術者資格証並びに無線従事者の資格の取得、及び今後の実務に役立たせるための動機付けに主眼をおいて講義する。
電力工学
日本における電気事業の歴史と変遷、新エネルギーを含む主な発電方式の原理と特徴、需要場所に電気を送るための送変電の仕組みを概説する。さらに、電気事業者によるカーボンニュートラルの実現に向けた二酸化炭素排出削減 や再生可能エネルギーの導入拡大への取り組みに加え、酸性雨対策や温排水対策などの取り組み、原子燃料サイクルの意義、および電気自動車の動向などについて講義する。また、地域志向科目として、東北地域の電力系統や電力設備について、毎回の授業テーマの中で学ぶ。東北地域の課題や他地域との違いを説明し、電力系統や電力設備の特徴 、環境対策について具体例を挙げて紹介する。