研究内容
ネットワークは今や我々の生活の基盤を支える欠かせないものとなっており、その安全性や信頼性の向上が常に求められています。しかし、ネットワークが複雑化するにつれその管理は困難さを増し、不正アクセスなどのセキュリティ上の脅威も増加しています。
当研究室では、ネットワークの運用管理・セキュリティ管理システムや、その要素技術に関する研究を進めています。例えば、現在は、ネットワーク管理情報の高信頼な収集方式、管理情報を効率的に転送可能なトランスポートプロトコルの設計、巧妙な不正アクセスに対する検知システムの試作などを行っています。
また、IPv4アドレスの枯渇によりIPv6への移行が急務となっていることを受け、 地元企業と連携してIPv6ネットワーク管理に関する研究開発に 積極的に取り組んでいます。そして、その成果はIPv6ネットワーク セキュリティに対応したイントラネットセキュリティシステムにも活かされています。
研究に関する情報: https://researchmap.jp/h-tsunoda
研究室紹介
研修では、専門知識の習得のために、ネットワークに関するテキストや論文(英文または和文)の輪読や、プログラミングの演習を行います。また、実際にネットワークの構築やサーバのインストールなどを行いながら、ネットワークの運用管理・セキュリティ管理に関する実践的な知識と技術を身につけていきます。
卒業研修のテーマが決まると、そのテーマに応じて実験用ネットワークでの実験、ネットワークシミュレータを利用したシミュレーション、ネットワークトラヒックデータの解析を通じて、問題点の検証とそれを解決する手法の構築を行っていきます。
研修を通じて、専門的なスキルや知識だけではなく、自分で考えることの楽しさや論理的に考える力など、社会に出る上で欠かせない力を身につけていってもらえればと思っています。
角田 裕 教授
担当科目:コンピュータネットワークI、II、情報通信工学実験I、III、(大学院)インターネット工学特論
学歴:東北大学、東北大学大学院
学位:博士(情報科学)(東北大学、2005年)
おもな職歴:東北大学 大学院情報科学研究科 助教、東北大学 大学院情報科学研究科 非常勤講師兼任
研究分野:ネットワークの運用管理とセキュリティ
学生への一言
研修は、自分自身で考え自分自身で動くことが重要で、人から言われたことをやっているだけでは十分に成長できません。研究室での活動は、失敗してもよいという点では、社会に出る前の最後のチャンスとも言えます。サポートは惜しみませんので、研修生自身の積極的な取り組みを期待します。
角田研究室ウェブサイト
研究室のウェブサイトで、より詳しい情報を公開しています。