東北工業大学 情報通信工学科 中川研究室


太陽風磁場の観測例(火星探査機のぞみ による) 


実際に惑星間空間で観測された磁場です。

1999年11月21日から24日に 火星探査機「のぞみ」によって
太陽からおよそ火星軌道くらいの距離で 観測された太陽風磁場を
緑の線で表してみました。

太陽風磁場1999年325日目
もう少し左側から見る   もう少し右側から見る

地球の軌道面を、北のほうから見下ろした状態で
この図で言うと上のほうに太陽があります。
このような磁場が、太陽風に乗って運ばれてきます。
手前(図でいうと下の方)から順に21日、22日、23日、24日に観測された磁場ということになります。

地球や火星のあたりで見ていると、
パーカーが予言した通り、
太陽に向かう方向から45度くらい斜めの方向の磁場が
たしかに観測されているのがわかります。

けれども実際の磁場は45度の方向ばかりでなく、
結構変化があることがわかりますね。


さらにその数日後です。観測位置はほぼ同じ
手前から順に11月26日、27日、28日、29日に観測された磁場です。
前よりずいぶん磁場が強いです。

太陽風磁場1999年330日目
もっと左側から見る  もう少し左側から見る  もう少し右側から見る  もっと右側から見る

斜め方向から見た図をご覧いただくと
太陽に向かう磁場と太陽から遠ざかる磁場の間に
とても強い縦線、つまり北向きの磁場が
観測されているのがわかります。

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