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流体の運動方程式の導出
高校で習う、質量mの小物体の運動方程式は
ma= 力F
加速度aは速度vを時間tで微分したものだから
mdvdt= F
質量mの小物体の速度なら、
時間tだけの関数v(t)なので
微分は時間だけの微分
dv(t)dtでよいですが、
水や空気やプラズマ流の「速度」といった場合は、
時間だけでなく場所によっても変わる速度
v(t,x,y,z)なので、
それぞれの変化dt,dx,dy,dzによる速度変化dvは
dv=∂v∂tdt+∂v∂xdx+∂v∂ydy+∂v∂zdz
となります。
(参考:全微分
df=∂f∂tdt+∂f∂xdx+∂f∂ydy+∂f∂zdz
)
これをさらに時間tで微分すると(1年後期の解析II)
dvdt=∂v∂tdtdt+∂v∂xdxdt+∂v∂ydydt+∂v∂zdzdt
となりますが
ここで当然
dtdt=1、
dxdt=vx、
dydt=vy、
dzdt=vz なので
dvdt=∂v∂t+vx∂v∂x+vy∂v∂y+vz∂v∂z
だから運動方程式は
m(∂v∂t+vx∂v∂x+vy∂v∂y+vz∂v∂z)=F
変化するのはy方向だけで
x方向やz方向に進んでも変化しないと仮定する場合は
∂v∂x=0、
∂v∂y=0なので
運動方程式は
m(∂v∂t+vy∂v∂y)=F
本当は3成分あって
m(∂vx∂t+vy∂vx∂y)=Fxm(∂vy∂t+vy∂vy∂y)=Fym(∂vz∂t+vy∂vz∂y)=Fz
3つまとめてかくなら
m(∂→v∂t+vy∂→v∂y)=→F
つぎに質量mですが、
プラズマを、水や空気のような流体として扱う場合、
1個、2個、、と数えないで、流体を
微小体積に小分けにして、
その体積にその場の数密度nとプラズマ粒子(イオンとか電子)1個の質量miやmeを掛けて
質量mにします。微小体積を1として
m=nimi (イオン)または
m=nimi (電子)
nimi(∂→vi∂t+viy∂→vi∂y)=→Fineme(∂→ve∂t+vey∂→ve∂y)=→Fe
プラズマ流体に働く力→Fは、微小体積に働く
圧力勾配−→∇P (高圧から低圧に向かうのでマイナスがついてる)
と、微小体積にある電荷の合計niq や−neqにかかる電気力
niq→Eまたは
−neq→Eなので
nimi(∂→vi∂t+viy∂→vi∂y)=−→∇Pi+niq→Eneme(∂→ve∂t+vey∂→ve∂y)=−→∇Pe−neq→E
ウェイクに侵入する方向(y方向)の速度vyを知りたいので、今必要なのは
y成分だけ:
nimi(∂∂tviy+viy∂∂yviy)=−∂∂yPi+niqEyneme(∂∂tvey+vey∂∂yvey)=−∂∂yPe−neqEy
自己相似解の導出へ
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