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ラプラス変換、e-st かけて積分するだけって感じで、そんなに難しくないですね。
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重要なのはこれだ |
ここで、f(t) を微分してからラプラス変換 というのをやってみましょう。
( f ' ) は、
f '(t) に e-st かけてt=0から∞まで積分したもの、なので
( f ’(t) ) =
∫o∞ e-st f ’(t) dt
ですね。部分積分をすると
=
[ e-st f(t) ]o∞ -
∫o∞ ( e-st)’f(t) dt
f の微分 ’ が消えましたね。
( e-st) ’ は -s e-st なので
=
[ e-st f(t) ]o∞ + s
∫o∞ e-st f(t) dt
ここで + s の後ろの積分をよく見てください。
f(t) に e-st かけて
t=0から∞まで積分してますよね。
ってことは、これは、f(t)のラプラス変換なわけだ。
=
[ e-st f(t) ]o∞ +
s ( f(t) )
前半はこうなるよね
=
limt→∞e-st f(t) - f(0) +
s ( f(t) )
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部分積分も 忘れた?
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最初にある極限
limt→∞e-st f(t) 、収束するでしょうか?
変なf(t)が来たら発散するかもしれません。
でも、( f(t) ) が収束するような時なら、
limt→∞e-st f(t) は0に収束します。
よって
( f '(t) )
= - f(0) +
s ( f(t) )
これが ラプラス変換の微分法則 というやつです。
微分したf 'のラプラス変換を、微分の出てこない形に書き換えられるところがナイスなんです。
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e-st f(t) が なぜ0に収束?
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微分法則がポイント
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微分積分 と 掛け算割り算、どっちが好きですか?
できれば 微分積分よりも 掛け算割り算のほうがいい、
という人が多いのでは?
ラプラス変換の微分法則は、
微分をsの掛け算に、
2階微分をsかけるsの掛け算に、
3階微分をsかけるsかけるsの掛け算に、
置き換えられる技です。
当然、
積分はsの割り算になります。
積分嫌いの人にはナイスですね。
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問題を解こう
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