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解析 I (6回目)三角関数

\begin{align} \sin{(30^\circ)}= \frac{1}{2} \end{align} とか \begin{align} \sin{(60^\circ)}= \frac{\sqrt{3}}{2} \end{align} とかは、図も書きやすく、考えやすいですが
\begin{align} \sin{(90^\circ)}  = 1 \end{align} はすこし考えづらいですよね。

89.9°くらいの三角形から類推するとよいのですが
斜辺も1、高さも1なので$\frac{1}{1} = 1 $となります。

ところで、 \begin{align} \sin{(90^\circ)} = \sin{(30^\circ + 60^\circ )}  \end{align} と考えたら、$ \sin{(90^\circ)}$を $ \sin{(30^\circ)} $と $ \sin{(60^\circ)} $を使って
書けないものでしょうか?

$ \sin{(30^\circ)} $と $ \sin{(60^\circ)} $をたしてみると
\begin{align} \sin{(30^\circ)} + \sin{(60^\circ)}= \frac{1}{2} +\frac{\sqrt{3}}{2} =\frac{1+\sqrt{3}}{2} \end{align} 一方 \begin{align} \sin{(30^\circ + 60^\circ )}  = \sin{(90^\circ)}  = 1 \end{align} なので、同じじゃないですね。

足し算のサインは、サインの足し算ではない


また、 $ {1\over 2} \sin{(60^\circ)} $ を計算するとき
外の $ {1\over 2}$ で角度 60°を約分しようとする人がいるけど
  \begin{align} {1\over 2} \sin{(60^\circ)}= {1 \over 2} \frac{\sqrt{3}}{2} \end{align} に対して \begin{align} \sin{(30^\circ)}= \frac{1}{2} \end{align} なので、やっぱり同じじゃないですね。

サイン、コサインの( )の中の角度を外からいじることはできない!